シェアハウスを探していると、「ドミトリー」という言葉を目にすることがあります。通常の賃貸物件ではまず見かけない言葉です。
はじめまして、空き家バンク京都の古民家シェアハウスで暮らすWebライター・充紀と申します。
シェアハウスだけでなく、ゲストハウスでもドミトリーという言葉を見かけることがありますね。
今回は「ドミトリー」っていったい何なのか、実際どんなところなのか。シェアハウスやゲストハウスをよく利用する僕と、僕が現在住むシェアハウスのオーナー・鈴木の2名で解説していきます!
どうも!空き家バンク京都の鈴木です。実体験やデータを交えてシェアハウスやドミトリーの実態を解説致しますね。
この記事では、次のような疑問を解決していきます。
- ドミトリーってなに? メリットやデメリットは?
- 荷物や貴重品はどうするの?
- 目覚まし時計は使っても平気?
- ドミトリーはどんな人におすすめ?
- どんなドミトリー物件を選べばいい?
それでは、ドミトリータイプのシェアハウスとは、一体どんな物件なのでしょうか?
ドミトリーのシェアハウスとは? | 複数人で相部屋タイプのシェアハウス
ドミトリーとは、複数の他人どうしで相部屋するタイプのシェアハウスやゲストハウスを言います。「ドミ」と略されることもあります。
一部屋に複数の2段ベッドが置かれているのが通常です。
占有部は基本的にベッドの上のみ | プライベートはほとんどない
ドミトリータイプのシェアハウスの場合、自分の占有部は基本的にベッドの上のみです。
ベッドの占有スペースはカーテンなどで簡易的に仕切られていて、一応中が見えなくなっているのが通常です。
物件によっては、ベッドの他に占有の収納スペースとしてロッカーなどが使える場合もありますね。
メリットは家賃面 | 基本的にかなり格安
ドミトリータイプのシェアハウスの場合、 家賃の安さが何よりのメリットです。ドミトリーは個室タイプと比べてかなり安く設定されます。
家賃の安さがドミトリーの何よりの特徴であり、最大のメリットですね。
ドミトリータイプのシェアハウスのメリット・デメリット
個室ではなくドミトリーを選ぶ場合のメリット・デメリットを簡単にまとめてみましょう。先にデメリットから見ていきます。
ドミトリーのデメリット
ドミトリータイプには次のようなデメリットがあります。
- プライベートがほとんどない
- 音などに非常に気を遣う
- 荷物を置いておくスペースがあまりない
- 貴重品の管理に気を遣う
- 個室に比べてトラブルが起こりやすい
占有部がベッドの上のみになるため、プライベートはほとんどありません。
僕は一泊程度なら、ドミトリータイプのゲストハウスを使うこともあります。
でも、毎日のこととなるとプライベートな空間がないのは辛いので、シェアハウスに住むときは毎回個室タイプにしていますね。
また、相部屋のため、音には気を遣います。テレビや音楽も基本的にはイヤホン・ヘッドホンをすることになります。
そして何より心配なのは入居者間のトラブルです。物理的に距離が近いため、気遣いのない人がいたり、気が合わない人がいたりすると、騒音などのトラブルが起こりやすくなります。
ドミトリーのゲストハウスに泊まると、目覚まし時計やいびきなどで困ることがたまにありますね。
シェアハウスだとそれが毎日のことになるので、かなり辛いですよね
また、盗難トラブルもあると言います。鍵付きの貴重品ロッカーなどがある物件ならまだ安心ですが、そうでないと少し怖いですよね。
ドミトリーのメリット
逆に、ドミトリータイプを選ぶメリットはどんなことがあるでしょうか。
- とにかく家賃が安い
- 自然とリビングなどで過ごす時間が増えるので、交流が増える
- 趣味などが合えば同じ部屋の人と仲良くなりやすい
正直に言えば、基本的にドミトリーはデメリットの方が多いです。「家賃の安さ」という最大のメリットにどれだけ魅力を感じるか、が大きいと言えるでしょう。
もしかしたらそれ以上にデメリットをどの程度気にするかが大きいかも知れませんね。
家賃面以外にも、一応交流面のメリットがあるにはあります。占有部がベッドのみですので、基本的に寝るまではリビングなど共有部で過ごすことが多くなります。
気の合うメンバーが集まったなら、なかなか楽しく過ごせるかもですね!
ドミトリーはどんな人におすすめ?
メリット・デメリットを踏まえ、ドミトリーが向いているのはどんな人でしょうか?
- とにかく安さが最優先!!
- 荷物はほぼない
- 通常の賃貸だと入居審査が不安
- 細かいことはあまり気にならない
上記に当てはまる方にはおすすめですね!
その他、ほとんど家にいないから、住所と寝るところさえあればいいって方にも良さそうです。
どんなドミトリー物件がおすすめ?
ドミトリーのシェアハウスを検討するなら、どんな物件を選べば良いでしょうか?
- 貴重品ロッカーなどがついている
- 管理会社やルールがしっかりしている
- 共有部が綺麗で快適に過ごせる
- 必ず内見してから判断する
相部屋という特性もあり、貴重品ロッカーは必須でしょう。管理会社ができるだけしっかりしていて、ルールが守られている物件を探したいところです。
そして、ドミトリーシェアハウスでの生活が快適になるかどうかは、共有部の綺麗さや快適さが重要です。みんなで集まりやすく、快適に過ごせる共有スペースを備えた物件を探してみましょう!
ドミトリー型シェアハウスの気になる疑問
最後に、ドミトリーのシェアハウスに関する気になる疑問にお答えしてみましょう。
ドミトリーって、荷物や貴重品はどうするの?
ここまで説明してきた通り、物件によって異なります。ドミトリーでもしっかり管理されたシェアハウスなら鍵付きのロッカーがそれぞれに用意されています。
しかし、かなり安い物件だと「2段ベッド下のスペースを半分ずつ使えるだけ」なんてこともあるようです。
その他、キッチンにちょっとした収納スペースがついているのが通常です。もちろん冷蔵庫も使えます。
目覚まし時計は使っても大丈夫?
目覚まし時計は基本的にNGです。シェアハウスの場合、個室の場合でも目覚まし時計には気を遣います。
管理会社によっては、目覚まし時計を禁止しているシェアハウスもありますね。
ドミトリーをはじめ、目覚まし時計禁止のシェアハウスの場合は、スマホのアラームを「バイブレーションのみ」にして使用するのがおすすめです。
ドミトリーのゲストハウスに泊まるときたまに使いますが、ベッドの枕元に置いておけば、意外と起きられますよ!
ただし、バイブのみの場合も床やベッドフレームに当たってしまうと振動音がけっこう響きます。気をつけましょう。
盗難などのトラブルってない?
盗難トラブルは、物件によってはやはりあるようです。
上の資料によると、約15%のシェアハウスで盗難トラブルが報告されているようです。
ちなみに15%という数字は、家賃4万円未満のシェアハウスの割合とほぼ一致します。
やはり格安物件になるほどトラブルは多くなりますので、その点はよく考慮して物件は選びましょう。
ただし、意外と貴重品の盗難はあまり多くないようです。ドミトリーは一部屋に4〜8人くらいが同居する場合が多いので人の目があり、他人のベッドに入ったりなどはしにくいのです。
逆に、盗難トラブルが多いのは冷蔵庫など食べ物です。
故意の場合もあるかも知れませんが、「間違えて」という場合もあるかも知れません。
ドミに限らずシェアハウスの共用冷蔵庫では、名前を書くようにしておくとリスクを下げることができますよ!
「細かいことは気にしない!とにかく安さを重視したい」ならドミトリーも選択肢に
以上の通り、ドミトリーはデメリットもありますが、やはり家賃の安さは魅力です。
向き不向きは大きいですが、あまり細かいことは気にならないし、プライベートがなくても構わないって方なら節約もできて良い選択肢になります。
しかし、ドミトリーでもそれなりにしっかりした物件になると家賃4万円程度はしますので、もう少し出せば個室のシェアハウスに入居できます。
そう考えるとやはり、シェアハウスに住むなら基本的に個室がおすすめです。
シェアハウスって本当に色々な物件があります。設備や家賃、コンセプトなどでまったく違った雰囲気になるんです。
以下の記事ではさまざまなシェアハウスを紹介していますので、ぜひこちらも読んでみてください!